おすすめ度
感想
ざまぁ系の小説を探していたときに当作品に出会いました。
最初はカードを召喚するという設定に「カードの強さ頼りか…」と思いましたが、主人公の彼方(カナタ)は緻密な戦略を考えることもできる上に、戦闘センスも超一流。
異世界転移直後にクライマックスを迎え、いきなり彼方が偉業を成し遂げてしまったので「この後の展開どうなるんだ…」と思いましたが、その偉業を中心に話が上手く組み立てられています。
偉業を信じるものと信じないものがいる中で、物語を面白くしてくれるのは「信じないものたち」。
あるものは彼方を嘘つき呼ばわりし、あるものは力を証明しろと声高に叫び、あるものは彼方の偉業をかすめ取ろうとしてきますが、彼方はその全てをものともせず、ある時はカードの力でまたある時は己の力のみで跳ね返していきます。
使用できるカードは300枚あるという設定なのですが、333話時点でまだ100枚も使用していません。
作者の桑野和明(久乃川あずき)様の設定資料には既に300枚のカード全ての情報が描かれているのか…
今後の展開が非常に楽しみな作品です。
ちなみに、内容を箇条書きにするとこんな感じです。
- 異世界転移
- カード召喚
- 魔族との戦争
- 国同士の戦争
- 冒険者
- 成り上がり
- 領地経営
あらすじ
高校二年生の氷室彼方は、いつも本気を出さず、目立たないように学校生活を送っていた。
ある日、不思議な地震によって、彼は異世界に転移してしまう。
そこは魔神ザルドゥが支配する危険なダンジョンだった。絶望的な状況だったが、遊んでいたスマホゲーム『カードマスター・ファンタジー』のカードが、その世界で使えることに気づく。
三百種類のカードを使い、彼方は最弱のFランク冒険者から成り上がっていく。
ここが最高!
●主人公は洞察力が高すぎて騙されない
●余力を残しながら戦うのカッコいい
●主人公がチートなしで白兵戦に強い
偉そうに言って良いのなら…
●癒し要員とはいえ、ミケが一向に強くなる気配がない…
●召喚のたびに面倒くさいこと言うカードがいるのが少しストレス…